2015年12月15日火曜日

∀ガンダム(1/144 旧キット)

ターンA

放映当時大学生だったんですけども、これ見た時の印象が最悪でしてね

「こんなんガンダムじゃねー!」

なんて感じの強烈な拒否反応があったわけですよ。

それから15年以上の年月が経過した今、
猿みたいに毎日毎日ガンプラを作り続けているわけですが、
そうするとなんやかんやで情報が入ってくるわけですね。∀の。

「∀が最強のMS」であるとか、「すべての物語は∀に収斂する」とか、
「富野(白トミノ)監督の最高傑作、てゆーか世界名作劇場」とか
そんな情報に接していたら何となく興味がわいてきたもので見てみたんですよ。
ちゃんと最初から。

ちょうどタイミング良く、ガンダムchで全話無料配信してますし。




「ナニコレ、まじサイコーなんだけど!」

ええ印象が180度変わりましたよ。今や超ハマってます。
歴代のガンダム作品の中で一番面白いと言っても過言ではないです。

確かにロボットアニメとしてのカッコよさは薄いのですが、
世界観、ストーリー、キャラクター、デザイン、すべてにおいて
どのガンダム作品をも凌ぐという印象です。




かつては忌み嫌っていたフォルムも今になってその素晴らしさ・美しさがわかってきましたよ。
ガンダムを知らん奴が主観的な美意識にもとづいて描いたんだろうというのが
当時の私の認識だったんですけど、
プラモ組んでみると、よく考えられてデザインされていることがわかるんですよね。

それに機械的な理屈だけでなく、「すべてのガンダムの終着点」としての神秘性や異質感
そう、まさにガンダム世界の大日如来的なイメージが
見事に具現化されていると受け止めざるを得ないわけであります。
なるほどこれが超一流工業デザイナーの仕事というものかシド・ミード。




まあ、日本人がこのシド・ミードなみのデザインを生み出せないのは、
それはまた、大河原センセの偉大さの証であるともいえますが。
最近のGセルフも基本的な構成要素は大河原ガンダムですし。




慣れというものは恐ろしいもので、髭すらカッチョ良く感じるから困るw




そうそう、それでこのキットのことなんですけど、
たぶんHGUCシリーズの直前だったというのもあるんでしょうが、
これまた異常な完成度です。これホントに500円?てレベルです。

色分け・組み立てやすさ・可動範囲(とくに上半身)・設定再現度、
どれを取ってもお値段以上というか、こちらもある意味神がかってます。
旧キットとは言えないですねコレ。




いや、ほんとよく動く。なのにわりとシッカリしていて安心感もあります。




こんなオマケパーツまでついてたりするから、もう素敵すぎる。

それにしても、つい最近、富野監督の
「Gレコは∀の500年位後の世界」発言には正直残念で仕方ありません。

∀のあの世界観やデザインは、宇宙世紀やその他のガンダムストーリーの世界の
ずっとずっとずっと先の時代という前提があるから受け入れられたのに。

それに、今後どんなガンダム作品が出てきても、
いずれは∀の世界に行き着くのだからどんなガンダムでも受容できるよねっていう、
ある種の安心感があったのに。

いくらガンダム界の神でも言って良いことと悪いことがある。
いや設定を作者が決めるのは自由ですが、
すでにファンや関係者の中でコンセンサスの取れているものに対して、
後出しでアレはないと思うのですよ。

ディアナ様がお可哀想じゃないですか!(byロラン)

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